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(敵意を感じないな) ディアボロは少女や遠くに居る数十人の人間と、モンスター達から敵意を感じ取れないのに気付いた。 それは何の根拠も無しに、『敵では無い』とディアボロが何となく感じるだけ、だが。 初めて会った者が自分の敵か味方か、はたまた中立のポジションであるかを一瞬で見分ける事が出来る自分の感覚を信じてみるディアボロ。 ・・・・・・レクイエムをくらう前は、裏切り者に気付かないお茶目さんだったが。 まあ、取り敢えず、少女を殴り殺すのを止め、ディアボロは盲目が治るのを待つ事にした。 30秒が経過して閃光による盲目が治ったルイズとその他大勢。 「今、何か凄い光が見えなかったか?」 「俺も見えた、何だったんだ今の?」 とか、何とか遠くから声が聞こえるが。 ディアボロの目の前ではルイズとコルベールが何やら言葉による激しい舌戦を交わしている。 「ミスタ・コルベール!召喚のやり直しを「駄目だ」 「でも! 平民を使い魔にするなんて聞いた事「君が最初の例となれば良い」 「………「早くしたまえ」 愚図ったままで行動を起こさないルイズを見ながら、コルベールは疲れたように自分の肩を叩いた。 「ふぅ……ミス・ヴァリエール。君も分かっているだろう? 二年生に進級する際、君達は『使い魔』を召喚する。 それによって現れた『使い魔』で、今後の属性を固定し、専門課程へ進む」 それぐらいは分かっていると頷くルイズを見ながら、コルベールは語調を一気に強めた。 「分かっているなら早く契約したまえ!使い魔召喚は神聖な儀式なのだ! 一度呼び出した『使い魔』が平民だからと言ってやり直しを認めるわけにはいかない! 平民の子供じゃあるまいし、見っとも無い駄々を捏ねるのは止めたまえ!!!!」 激しい叫びにビクッと震えるルイズと、その周りの生徒達。 コルベールはいきなりの血圧上昇に髪が更に薄くなった。 そのルイズとコルベールの会話をしっかり聞いていたディアボロは状況をやや理解した。 (ここはどうやらメルヘンやファンタジーな世界らしい) (目の前の子供の手によって、自分はホテルからここに来た) (周りの全員が行っているようであり、スタンド能力では無いようだ) (本来はドラゴンのようなモンスターが現れるようだが、あの子供は失敗したらしい) (召喚された者は、召喚した者の使い魔となる。と言う事か?) ディアボロは使い魔が何をする職業であるか具体的には知らない。 が、意味的にどんな事をするのかはだいたい想像できた。 (私はこの子供の使い魔になるのか?) ディアボロは目の前の子供を凝視する。 彼の目に、ルイズは生意気そうな顔をした女の子と映った。 碌な事が起きないと言う予知のような考えも出てくる。 だが、そこで疑問が浮かぶディアボロ。 (使い魔とは契約するらしいが、どんな事をするんだ?) ルイズは自分が召喚した平民を見た。 身長は180サントはあろうか、下半身はズボンだが上半身は女物の下着のみを着ている。 髪の所々に斑点が浮いていて、どうみても変態です、ありがとうございました。 チラと後ろを振り向くと、こちらを睨んで来るコルベールの顔。 ルイズは泣きたくなった、が。覚悟を決める。 契約する前に、コルベールが真剣に全力で気合を入れて禿て欲しいとルイズは念じた。 (ううう、自分が召喚したんだからやらなくちゃ) 少々背が高い変態の顔を見ながら、ルイズは少しジャンプして―――― 一瞬、その変体の口と口を重ね合わせた。 トン、とルイズは着地した。それはほんの一瞬の出来事。 (うううう、ファーストキスなのにぃぃぃ) 何が悲しくてこんな変態とやらねばならぬのか、泣きたくなるルイズ。 その変態はどんな顔をしているんだろうか?ちょっと気になったルイズはディアボロの顔を伺う。 (何よ!拍子抜けしたような顔てるんじゃないわよ!こんな美少女とキス出来たんだからちょっとは照れるぐらいしなさいよね!?) (これが契約か……期待外れだ) 異常な強風が吹いて、空からデカイ十字架みたいな物体が落ちてくるようなド派手なイベントを期待したディアボロだが。 実際には少女とのキスだけ。かなり拍子抜けする。 だが、次の瞬間、ディアボロは左手に焼き鏝を押されたような感覚を感じた 焼死を何度も経験しているディアボロに耐えられない程の熱ではないが、痛みに慣れている彼にも予想外の突然だった。 「何!?」 慌てて左手見てみると、そこには何かの文字が刻まれていた。 何事かと思索するディアボロの近くにコルベールがやって来て手に刻まれたルーンを見る。 「ふむ、珍しいルーンだな……じゃあみんな教室に戻るぞ」 そう言って彼は宙に浮いた、フライの魔法だ。 周りの生徒も同じようにフライを使い、城のような建物に飛んでいった。 「スタンドは…見えない。あれが魔法か…さすがはメルヘンでファンタジーな世界だな」 その不可思議な光景にディアボロは感嘆の声を挙げる。 「ルイズは飛んで行かないのか?」 「あいつの二つ名を忘れたのかよ?『ゼロ』のルイズは『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」 (フライ……空を飛ぶ魔法の名か?) そしてその魔法が使えないらしいルイズと二人きりでディアボロは残された。 「……あんた、何なのよ」 「何…と言われても困るが、まずはお前が何なのか説明しろ」 「あああ………もう!どこのド田舎から来たのか知らないけど、優しいご主人様が説明して上げるわよ! ここはかの有名なトリスティン魔法学院よ!」 ディアボロの聞いた事が無い名前だ 「ここはどこだ?」 「本当に物を知らないようね!トリスティンに決まってるじゃないの!」 どうやら、本当に本気で別世界らしい。 まあ、ディアボロが居たあのホテルも地球にあったのかどうか定かではないが 「あの禿は、この左手の文字を使い魔のルーンとか言ってたようだが?」 「そうよ!それこそあんたがこの私の使い魔になった証よ! つまり今日から私はあんたのご主人様よ、覚えておきなさい!」 少し嬉しそうな顔をしながら喋るルイズを不思議そうな目で見るディアボロ 「お前の名前は?」 「お前って言うな!私にはルイズ・ド・ラ・ヴァリエールって名前があるんだからね! 今から、ルイズ様かご主人様って呼びなさいよ!?」 こうして校舎まで戻った二人、ルイズはディアボロを残して教室へと入っていった。 その場に残されたディアボロは一人で考えていた。 (面白い……本当に面白い事になった) 皮肉では無く、本気でそう思っているディアボロ。 毎日毎日、ダンジョンに潜っては襲ってくる敵をしばき倒しまくる生活とは,変わった刺激がディアボロの精神に心地よく浸透している。 (問題は特に……いや、あったな) グウゥゥゥゥ ディアボロは腹が空いていた。今のディアボロは比喩や冗談で無く文字通りの意味で餓死する可能性がある。 (……問題を解決する道具はあるが) これから何が起こるか分からないので、節約する事を心がけているディアボロ なるべく動かないようにしながらそのまま授業が終わるまで待ち続けた。 そして授業を終えたルイズに連れられ、ディアボロは学生寮のルイズの自室に通される。 かなりの広さの部屋には、高級そうな置物が並んでいる。 そしてディアボロの頼みで、嫌そうな顔をしながらもルイズが持ってきたパンを食べながら、静かに夜空に登る二つの月を眺めていた。 「ねえ……えーっと、あんた名前なんだっけ?」 「ディアボロだ」 「ディアボロ。あんたの話って本当に本当なの?」 「嘘を突く必要が私には無いだろう」 「だ、だってさ、信じられないわよ。こことは別の世界って何?そんなの本当にあるの?」 「あの月が証拠だ」 「月が一個しかない世界なんて、聞いた事がない世界だわ。 ……嘘ついてる世界なんでしょう?何、変な意地張ってる世界なのよ変態」 「まあ、そう思ってるならそれで私は構わないが。な」 ディアボロの苦笑に憤慨するルイズ。 サモン・サーヴァントはこの世界の生き物を使い魔として呼び出すだけであり。 それ故にルイズは、ディアボロが別世界の住人とは信じていないようだ。 証拠の提出を求めたルイズだが、ディアボロは持ち物を見せない。 これでは信じろと言う方が無理である。 そこで、ディアボロが懐から何かを取り出すのを見る。 「何よ、食べ物を持ってるなら最初からそれ食べてなさいよ」 ディアボロが取り出したそれを頭に運ぶのを見て、ルイズは呆れたような顔で言った。 ディアボロは円盤状の食べ物(ルイズにはそう見える)を頭に運ぶ姿勢で固まったまま、ルイズを見た。 「これはDISCだ」 「へ?DISC?何処のド田舎の食べ物?」 それ以上言っても無駄だと判断したディアボロは一方的に話を打ち切る。 そのディアボロの姿勢にプンスカ怒るルイズ。 が、重要な事を聞くのを忘れていた事を思い出したディアボロは、手の中でDISCを弄くりながらルイズに幾つか尋ねた。 「ああ……お前の説明でこの世界の事はだいたい理解した。 一際熱心に説明してくれた貴族と平民の違いもな、それで聞きたい事がある」 「お前って言うな!ルイズ様かご主人様って呼びなさいよ!……で、何なのよ?」 「元の世界に帰る方法が、この世界に存在しているのか?」 「無いわ」 即答である。 ルイズ曰く、異なる世界をつなぐ魔法などない。 サモン・サーヴァントとは、この世界の生き物を使い魔として召喚するだけらしいのだ。 地球に帰る方法が無いと分かってもディアボロは落胆しなかった。 どうせ、死ねばあのホテルに戻れるだろうから、特に問題は無いと考えている。 そんな事より聞きたい事がもう二つあった。「それでだが、使い魔は何をする必要があるんだ?」 「使い魔の一番の役目は主人を守る事だけど……あんたには無理そうね しょうがないから、洗濯とか掃除とかやらせてあげるわ。さすがにあんたでも出来るでしょう?」 「ふん?」 YESの意味ともNOの意味とも取れないディアボロの一声。 だが、ルイズは勝手にYESと言ったと判断した。 「おやすみ、明日からキリキリ働きなさいよ」 「最後に一つ聞きたい」 最後に一つ、一番重要な事を聞こうとルイズに質問するディアボロ。 「………眠いから、話は明日にしてよ」 「私のベッドが何処にも無いようだが?」 「あそこに毛布があるわよ」 床に転がっている毛布を指差すルイズ。 その毛布はボロボロの穴だらけであり、かなり傷んでいる。 ディアボロの思考が一瞬停止した。 「……つまり、床で寝ろと言う事か?」 「その通りよ」 気軽にそう言ったルイズは、服のボタンを外し始めた。 毛布と床を眺めるのが忙しいディアボロはそれに気付いていないが。 着替え終わったルイズは、床に何かを投げ捨てた。 「それ、明日になったら洗濯しといて」 『それ』はレースのついたキャミソールに白いパンティであった。 ディアボロは呆れたような声や怒ったような声も出さない、ただ黙っている。 それを肯定として受け取ったルイズは満足気に微笑み、やわらかなベッドでグースカピースカ眠った。 予想を超えたルイズの傍若無人さには、理不尽に慣れたディアボロを困惑させていた。 このまま脱走して学園の外に出て行くか、寝ているルイズを殺害して憂さを晴らすか。 自殺してホテルに帰るか、『もう一つの手段』でホテルに帰るか悩んでいる。 だが、この世界を詳しく知らない事に思い当たるディアボロ。 「決めるのはその後で良いな……」 ルイズのパンティーとキャミソールの上に移動するディアボロ。 洗濯する気など最初から0である上に、持ち物が一杯の彼には拾う事がそもそも出来ない では、何をするのか?と言うと…… ディアボロは懐の紙から取り出した円盤状の物――――DISCを頭に突き刺した! どんな原理なのか、血も何も出ずに顔に吸い込まれるDISC. DISCがディアボロの顔に完全に吸い込まれた、そして、彼は床に落ちているルイズの下着を手に取ると…… ドシュ―――――z__________!!! そのまま思い切りぶん投げた! それは不可思議な光景だった…… ルイズのパンティとキャミソールが壁を透過して何処までも吹っ飛んでいく奇妙な光景。 そして、ディアボロの頭に何処からか声が聞こえて来た。 『ルイズの下着はナイルの川底に沈んだ。』 それに満足したディアボロは、毛布を使わずにその場で横になる。 彼はそこが冷たい洞窟の地面の上であっても普通に眠れるので、毛布の必要は無い。 ベッドが必要なのは気分の問題である。 そこで、ホモ二人にホテルのベッドが占領され続けていたのを思い出し、ちょっとブルーになるディアボロ。 瞬時に気を取り直すと、DISCを頭に挿したことにより聞こえてくる音楽に意識を落として ディアボロはそのまま眠りに付いた。 「フフフフ、Chaka kahn……中々良い音楽だ」 <<前話 目次 次話>>
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関連リンク集 公式サイト 制作者 ムニエルのページ 魔少年の問題 まとめWiki ディアボロ・ボール・ラン 企画 運営Wiki ディアボロの大冒険 お絵かきチャット DiabloTools 専用アップローダ でぃあぼろだ 2代目 でぃあぼろだ ☆DISC うpろだ 3代目 でぃあぼろだ 跡地(閉鎖済み) ディアボロの大冒険スレ 画像ロダ 魔少年の問題アップローダー wiki掲示板
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ディアボロの大冒険が手に入らない。 操作方法・遊び方・ルールが分からない。 取扱説明書、ヘルプファイルが見当たりません。 KMQ SOFTって何ですか。 ホルマジオのビン(∞)とかホル瓶って何ですか。 ver0.13でtest1という魔少年の問題データを使うと鉄の牢獄に挑戦できると聞いたのですが。 ver0.14があるって本当ですか。 ver0.15があるって本当ですか。 なんでwikiがいくつもあるんですか。 ちょくちょくある青文字の編集はなんですか。 ゲームの難易度が高すぎる。理不尽。 鉄の監獄って何ですか。 幽霊屋敷って何ですか。 サーバー(dia_server.exe)を起動すると「listenerソケットの作成に失敗しました」と表示される。 バージョンアップしたら効果音が鳴らなくなった。 通信環境は無いけどキラータイガークイーンを手に入れたい。 セーブデータを引き継ぐと不具合が出る。 EXEファイルにLとHってあるけど、これの違いって何なの? 射撃ディスクを使おうとしたら、勝手にFFが発動(体力回復)するのですが。 一本道で仲間とすれ違えない。 ハッシュ値って何ですか。 BGMを好きな曲に差し替えたい。 魔少年の問題が作成できない(ファイルがない) いまだに未登場のネタってあるの? ディアボロの大冒険が手に入らない。 公式での配布は08/09/30をもって終了したようです。 ググればいくらでも手に入るかもゲフンゲフン 操作方法・遊び方・ルールが分からない。 ヘルプファイルを読みましょう。 取扱説明書、ヘルプファイルが見当たりません。 こちらに本体製作者とは別の人が作成したver0.15用ヘルプファイルがあります。 KMQ SOFTって何ですか。 かつてディアボロの大冒険を開発していたチームです。 ネタ動画及びver0.14以降の作成には一切関わっていないようです。 ホルマジオのビン(∞)とかホル瓶って何ですか。 デスクトップ上にジョジョのキャラクターが登場するアクセサリツールです。 過去に公式サイトで配布されていました。 ググれば手に入るかもゲフンゲフン ver0.13でtest1という魔少年の問題データを使うと鉄の牢獄に挑戦できると聞いたのですが。 はい、可能です。内部データにある没ダンジョンのようです。 本格実装された物とはかなり違います。 今の時点で、test1が入手できるかは不明。 ver0.14があるって本当ですか。 当初動画で公開されたものは、ネタ動画用に作成されたのみで実際にプレイできるわけではありません。また配布の予定も無いとのことです。 その後、有志により実際にプレイ出来るver0.14が公開されました。 但し、当wikiではダウンロード及びダウンロード先に関する情報は一切取り扱っていません。 ver0.15があるって本当ですか。 0.14をC言語で作り直したものです。 というかこのwikiで攻略を扱っているバージョンです。 なんでwikiがいくつもあるんですか。 以下のような経緯によるものです。 ディアボロの大冒険攻略まとめwiki http //www30.atwiki.jp/jojo_diablo/ 最初に作られたwiki。 サイトの方針として、取り扱い対象はKMQ SOFTの作った公式版(ver.0.13以前)までであり、KMQ SOFT以外が作ったver.0.14以降に関しては取り扱いを禁止しています。 ↓ ver0.14のwikiを作る必要があった ディアボロの大冒険 Wiki http //wikiwiki.jp/diablo/ ver0.14以降に関する内容を扱うために作られたwiki。 しかし当時、悪質な荒らしが発生するも管理人と連絡がつかず、対処ができない状態が続きました。 ↓ 荒らし対策が必要だった ディアボロの大冒険0.15 旧名:ディアボロの大冒険 http //www38.atwiki.jp/diavo/ 上記荒らし対策で作られたver0.14以降を取り扱うためのwiki。 今あなたが見ているwikiです。 ↓ ver0.16の情報をver0.15までと区別したかった。 diavolo016 @ ウィキ https //w.atwiki.jp/diavolo016/ ver0.16について扱っています。 約5年ぶりに更新されたver0.16はver0.15への追加要素だけでなく多くのバランス調整がされているため、ver0.15までと別に扱いたいという声が少なくなかったため作られました。 ↑↓(とくに繋がりはない) ディアボロの大冒険 wiki (個人用) http //www50.atwiki.jp/diav/ 私的に作られたver0.15以降を取り扱っているwiki。 ちょくちょくある青文字の編集はなんですか。 ver0.14以降に追加・改変された内容です。 ゲームの難易度が高すぎる。理不尽。 このウィキで取り扱っている非公式版(ver0.14以降)のディアボロの大冒険は、元々、公式版(KMQ作のver0.13)や他のローグライクゲームを充分にやりこんだ、中・上級者プレイヤーを想定して作られており、意図的に難易度が高く設定されています。 さらに、追加要素についても、暫定的に素材のあるものから追加している上、追加先が既存のダンジョンであることが多く、さらに作者がリレーしていることもあって、更新を重ねる度にゲームバランスがよりアンバランスに(良く言えば上級者向けに)なっている傾向にあります。 従って、ローグライク初心者にはまずおすすめできません。 対策としては、まずゲームバランスが充分に整備されている公式版(ver0.13)を一通りプレイして、ある程度プレイ技術を高めておくことが最善です。 そこで「ディアボロの試練」を比較的すんなりクリアできるようになれば、ver0.14以降でもおおよそ通用するレベルといえるでしょう。 鉄の監獄って何ですか。 鉄の牢獄の間違いです。 幽霊屋敷って何ですか。 屋敷幽霊の間違いです。 サーバー(dia_server.exe)を起動すると「listenerソケットの作成に失敗しました」と表示される。 PCを再起動後、ver0.13を立ち上げてから終了するとサーバーが設置できるようになります。 バージョンアップしたら効果音が鳴らなくなった。 F4・F5キーを押して効果音の音量を調整して下さい。 通信環境は無いけどキラータイガークイーンを手に入れたい。 杜王町(ディアボロの試練の60~66F)に入ったらサーバー(dia_server.exe)を起動し、更にディアボロをもう1つ起動して、キラークイーンを受け渡しましょう。 ただし現在の0.15では手に入りません。 セーブデータを引き継ぐと不具合が出る。 メジャーバージョンアップの場合はセーブデータを引き継げない可能性があります。 アイテムだけなら通信プレイで受け渡し可能です。 ただし現在の0.15は通信に対応していません。 EXEファイルにLとHってあるけど、これの違いって何なの? LはLowスペック用本体、HはHighスペック用本体です。 まずHを利用して、重かったり表示や音がおかしかったりすればLを利用しましょう。 射撃ディスクを使おうとしたら、勝手にFFが発動(体力回復)するのですが。 キーボードのFとゲームパッドのボタン8がFF発動に割り当てられているためです。 設定画面で射撃を別のキーに割り当てましょう。 一本道で仲間とすれ違えない。 ver0.13ではダッシュボタンを押しながら方向キーを入力で、ver0.14からは方向キーを入力しながらダッシュボタンを入力で、また最新版ではいずれの方法でも仲間とすれ違うことができます。 ハッシュ値って何ですか。 ファイルが正規のものであることを確認するために用いられます。 公開されているハッシュ値と手元にあるファイルのハッシュ値が一致すれば、ウィルス等による改竄の心配はないでしょう。 ハッシュ値を知るにはhashg3.zipダウンロードし、ツールの画面にディアボロの大冒険をドロップして下さい。 BGMを好きな曲に差し替えたい。 ver0.15 2013年1月~のverでは、ゲーム本体と同じ場所にあるdataフォルダにmidiファイルを入れます。 midiファイルは 116.mid のようにBGMの「ファイル名」を参照し、対応するようにリネームしておきます。 mp3ファイルを鳴らす場合は拡張子をmidにします。 ※mp3ファイルにタグ情報(曲タイトル、アーティスト名等)が含まれていると再生されないようです。 タグを消去するソフト等でタグ情報を消すと再生されるはずです。 ver0.15 2011年5月7日~2013年12月のバージョンでは、以下の手順が必要になります。 ※2012年3月23日verはBGM差し替えができません。 作業手順 ゲーム終了後に作成される00.datをbgm.zipで開き、1バイト目を00~03のいずれかにします。00ならmciでmidiを再生します。おそらく64bitOS以外は普通に動くと思われます。 01ならdataフォルダのmidi、mp3をmciで再生します。 02ならDirectXでmidiを再生します。midiのフォーマットによっては音化けしますのでお勧めできません。 03ならdataフォルダのmidi、mp3をmciで再生します。01で動かない人(多分64bitOS)はこちらで。ただし03の場合、なるべく全ての音楽ファイルをmp3で用意しないとラグが発生します。 01、03で遊ぶ場合はdataフォルダにmidiファイルやmp3ファイルを「100.mid」などと名前を変えて置いてください。 11-08-23以降のバージョンでは00かそれ以外かで判定しており、00ならDirectXで、00以外ならdataフォルダの曲が流れます。 BGMに関するバグ報告の際には、00.datの1バイト目をいずれの値に書き換えたのかを併せてご報告願います。 ゲームと同じ場所にdataというフォルダを作成し、各種midiファイルを入れます。mp3ファイルを鳴らす場合は拡張子をmidにします。但しmp3ファイルにタグ情報が含まれていると再生されないので、別途タグを消去するソフト等でタグ情報を消してください。 魔少年の問題が作成できない(ファイルがない) いまだに未登場のネタってあるの? 突き詰めれば結構あります。以下がそのリストです。 + ... 名前が灰色のものが名無しのモブ、緑色が波紋使い、紫色が屍生人または吸血鬼、青色がスタンド使い、水色がスタンド能力・能力者の可能性ありの者、オレンジ色がSBRレース参加者、黄色がネタキャラ 1部族長 ダリオ・ブランドー ジョージ・ジョースターⅠ世 ダニー ジョナサン(少年) ディオ(少年) エリナ(子供・大人共に) ディオの取り巻きA・B ジョースター家執事 刺青の男 東洋人の男 警部 ポコ ポコの姉 波紋使いの医者 ストレイツォ(人間) トンペティ 獅子王ウィンザレオ(77の輝輪の勇者の一人) イナズマの騎士アイクマン(77の輝輪の勇者の一人) 独眼のカイネギス(77の輝輪の勇者の一人) アダムスさん ゾンビ犬 スティクス神父 首ディオ 2部スモーキー 白人警官A・B 老エリナ 老スピードワゴン 老ストレイツォ メリケン男とマフィアの男 新聞記者 捕虜の老人 テキーラ娘 マルク ロギンズ メッシーナ スリテクの男 スージーQ 郵便局員 マリオ・ツェペリ カーズの部下の吸血鬼達 吸血馬 カーズの影武者 ジョージ・ジョースターII世 空軍司令官 3部警察署長と警官 女医 家出少女のアン フォーエバー アヴドゥルの父親 旅の漫画家 ムカつく顔の男 老婆 ポルナレフ(少年) マレーナ(胎児にされた女性。死因に「胎児~」はある) 承太郎(少年) テレンス・T・ダービー(落とし穴は実質ケニーGの能力) 老スージーQ ローゼス シェリー/シェリー人形 乞食の男 4部東方 朋子 東方 良平 虹村父 広瀬一家とポリス(一応BGMでは使われている) バイカー 謎の不良少年 決してふり返ってはいけない小道のあの世へ引っ張る手 銀行員 吉良の同僚 「靴のムカデ屋」の主人 川尻 しのぶ 川尻 早人(帽子とランドセルのみの登場) アケミ、ヨシエ、レイコ 大倉 美那子・中江 悟(彼氏) ヒマそうな男 救急隊員 5部ジョルノ(子供・黒髪時) ジョルノの母・ジョルノの義父 マフィアの男 看守 トラックの運転手 ソルベとジェラート 入団前のナランチャ・アバッキオ・ミスタ ブチャラティ(子供) ブチャラティの母・父 占い師 タクシーの運転手 殉職警官 ドナテラ・ウナ 6部徐倫の母 ロメオ・ジッソ トム・クルーズ似の看守 悪徳弁護士 裁判官 看守長 ピーちゃん(看守) 農場に行った看守と女囚たち(ライク・ア・バージンはBGMで使われている) 女アナスイ 女囚(「ブタの反対はシャケ」の人) ソニー・リキール看守 植物化した小男の囚人 ウェザーの義母 ペルラ・プッチ 私立探偵 7部サンドマンの姉 ジプシーの占い師 スティールの部下 SBR係員 ただのスリ 保安官 ウルムド・アブドゥル ロッカチュゴ男爵 ミセス・ロビンスン フリッツ・フォン・シュトロハイム ファニー・ヴァレンタイン大統領/初期大統領 スカーレット・ヴァレンタイン 大統領の部下A・B(冬のナマズ) ディエゴの母 グレゴリオ・ツェペリ(ゾンビ馬は登場した) 王の使い マルコ ガウチョ ノリスケ・ヒガシカタ 東方 理那 ジョニィの父 ニコラス・ジョースター ネズミのダニー ドット・ハーン 音のモンスター 地主 カジノ関係者 殺し屋 ウェカピポの妹 ウェカピポの妹の夫 汽車の運転士 バーバ・ヤーガ 8部全般 外伝小説のオリジナルキャラ・スタンド(サタニック・カプラー、ザ・キュアーなど) その他のオリジナルスタンド(リモート・ロマンスなど) 他荒木作品ゴージャス・アイリンなど多数
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ヴェストリ広場に向かう途中、ルイズに出会ったディアボロ。 「ギーシュと決闘するって本当なのディアボロ!?」 ついさっき起きたギーシュの決闘発言を聞いたようだ 閉鎖した空間ならではの噂の広がりの早さは異常である。 「そうだが?」 「早くギーシュに謝りなさいよ!私からも許してくれるように言ってあげるから!」 ルイズはディアボロを心配そうに見つめてくる。 平民の変態でも自分の使い魔は心配なのだろう。 「それはできんな」 厨房の奴等に恩を売る機会なので拒否するディアボロ 「!?ギーシュはメイジなのよ!……平民のあんたならわかってるでしょ!? 平民はメイジに絶対に勝てないの。怪我して死んじゃうかもしれないのよ!?」 「自分の使い魔を信じるぐらいしたらどうだ?」 ルイズはこの現実を見てない使い魔にムッとした。 ディアボロがどんな妄想をしてるのか分からないが、貴族>平民の方程式を崩す事は出来ない。 それがルイズの中の常識だ。 「私の使い魔が怪我するのを黙って見てるわけにはいかないじゃない!」 「…………」 ディアボロは歩き出した。諦めないルイズがその後を追って行く。 「ちょっと!待ちなさいよディアボロ!」 普段人気のないヴェストリ広場は、話しを聞いた生徒達で溢れ返っていた。 「決闘だ!」 ギーシュが薔薇の造花を気障ったらしく掲げる。 その姿に周囲から歓声が上がる。 しかしそんな中、ルイズは不安げに黙りこくっていた。 その視線の先に居るディアボロは何時もの姿勢でギーシュを見詰めている。 (あのバカ……平民が貴族に勝てる訳ないって散々言ったのに) 「ふふふ、逃げずに来た事は褒めてあげるよ」 「逃げる必要が私には無いからな」 その言葉を聞いたギーシュのコメカミがヒクヒクと震える。 「平民の変態が貴族を馬鹿にしたらッ!どうなるか思い知らさせてやるよッ!」 ギーシュが薔薇の造花を振ると、花びらが一枚離れ金属製の女騎士が一体出現する。 「ゴーレム…『ワルキューレ』僕が青銅のギーシュと呼ばれている所以だッ! 僕はメイジ、だから魔法で戦う。文句は無いね?」 平民が自分に勝てる訳が無い……絶対的な勝利を確信して笑みを浮かべるギーシュ。 だが、それに反して 「それが『土』の魔法か」 あくまで自然体のディアボロ、何処と無く感心しているようにも見える。 それを見るギーシュのコメカミの血管がプッツンと切れ、次の瞬間。 「行けッ!ワルキューレ!」 ワルキューレが猛然と走って行く。 全身これ凶器なゴーレムが至近距離にまで接近してもディアボロは動かない。 だが、妙な事をディアボロがやっているのにギーシュは気付いた (あれは……素振り?) 拳を目の前に振っているディアボロ。 平民の変態がパニックになったと解釈して、取り敢えずワルキューレに死なない程度にぶん殴らせる命令を出す。 (殺されるつもりなのディアボロ!?) それを見ていたルイズが心の中で叫んだ。 そして、当のディアボロだが。 (C・F・Hが出ない?体力は全快なのに何故だ?) 体からもう一本の腕と炎の塊が飛び出してこないことに微妙に焦るディアボロ。 だが、数瞬でその原因を思い出す。 (そう言えばマルトーにDISCを渡したままだったな・・・・・・まあ良いだろう) ディアボロは、コック長に攻撃用DISCを外して預けたままなのであった。 ついでに、あのコック長は大の貴族嫌いだった事も思い出す。 (エニグマの紙から他のDISCを取り出して装備するのも駄目だな) 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い精神で、あのコック長は魔法も大嫌いだろうとディアボロは推測。 ここは平民らしく戦って、ギーシュに勝てば更なる好印象でウハウハだろうと思い。 紙から別のDISCを装備して戦う方とは別に、そのまま素手で戦う方を選択。 目の前に迫ったワルキューレに向かってディアボロは拳を構えた。 ボゴォ! ワルキューレの顔面にディアボロの拳が直撃! 『ディアボロはワルキューレに3のダメージ!』 何処からかの声がディアボロにだけ聞こえた 割と盛大な音を立ててるが、顔面が少し凹んだだけでワルキューレはまだまだ行動できる。 己の優勢は変わらないとばかりに、ギーシュは笑った ゴスッ! 『ワルキューレはディアボロに1のダメージ!』 お返しとばかりに、ディアボロの顔面に青銅の拳が突き刺ささった! (ディアボロ!?) それを見ていたルイズは悲鳴を上げかけた ギーシュが死なない程度にやらせているとは言え、常人なら数日は寝込む程の威力だ。 だが―――――― ボゴォ! 『ディアボロはワルキューレに2のダメージ! ワルキューレの拳をくらいながらディアボロは反撃した。 彼の拳は再度青銅のゴーレムの顔面に直撃する! ワルキューレも黙ってくらっているわけではない。 ゴスッ!『ディアボロはry ボゴォ!『ワルキューレはry ゴスッ!『ディアボロはry ボゴォ!『ワルキューレはry 面白くない顔をするギーシュ、心配そうなルイズ、歓声を上げながら見る生徒達に見守られながら殴り合いを続ける事、十数秒。 その殴り合いの最中、ワルキューレの拳が何回かディアボロの周囲に纏った砂に逸らされた、が。 一瞬の事、故に観衆は気付いていなかった。 ドサッ 先に地面に倒れたのはワルキューレだった。 原型を留めないぐらい頭部を拳で圧搾され、遂には粉砕された青銅の女騎士が豪快な音を立てる。 その瞬間、ディアボロにだけ聞こえる音と声がした。 『ワルキューレをやっつけた60の経験値を手に入れた』 続いてファンファーレの音が聞こえ――― 『ディアボロはレベル4に上がった!』 (ジャッジメントを思い出す、が……あのブ男土人形より力は無いが硬いな) 息も切らせず、冷静に思考しながらギーシュを見やる。 そんなディアボロも無傷ではない、そこら中に青銅の騎士の拳による痣が出来ている。 だが、彼は平気だった。 ディアボロは全身の9割9分9厘を棺桶の中に突っ込んでいても普通に動けるのである。 こんなのは傷の内に入らない。 一方、素手でワルキューレを倒されたギーシュだが。 余裕の表情は崩さないままディアボロに向かって叫ぶ。 「平民にしては中々タフなようだね……だけど!」 ギーシュは再び薔薇を振った。 六枚の花びらが舞い、さっきと同じようにワルキューレが現れた……六体も しかも、さっきは素手だったのに対し、今の六体のゴーレムは剣や槍や斧など様々な武器を持っている。 底意地の悪い笑みを浮かべながら、ディアボロに告げるギーシュ。 「この六体のワルキューレと戦うかな?それとも降参する気になったのかな? 土下座して!『貴族様に逆らった私が間違っていました!』と言えば許してあげるよ!」 そのギーシュの言葉に対し。 「…………」 ディアボロは無言で手招きするのみ。 そのまま六体のワルキューレがディアボロに突進しかける寸前――― ピンク色の髪をした女の子―――ルイズが間に割って入った。 「ディアボロ止めなさい!それ以上やったら本当に死んじゃうから!」 体中痣だらけのディアボロを割りと本気で心配している、が。 「退け」 ルイズの懇願を邪険に押しのけて、前に出るディアボロ そんな彼に、ギーシュは微笑みを浮かべながら説得に入る。 「ルイズの言う通りだ平民君 貴族には勝てないのが常識だよ。土下座しても恥ずかしくは無いさ」 ギーシュの言葉に体を震わせるディアボロ。 それを見たギーシュはもう一押しと判断。 「平民にしては貴族相手に良くやったよ。それを誇りに思えば良いさ」 更に体の震えが大きくなるディアボロ。そろそろ限界かな、とギーシュが思った瞬間。 「ップ……ハハハハハハハ!!!!!!」 突然、ディアボロが笑い出した。 「気、気でも狂ったのか!?」 ギーシュの困惑した声に、笑った時に出た目蓋の涙を拭いながら応えるディアボロ 「いや……何。お前があまりにも滑稽すぎてな……… 人形が私に敵わないとなれば、言葉による懐柔に出て… それも通じないと知れば、日頃からバカにしている『ゼロ』を頼るしかない。 さすがは、二股を掛ける事と、メイドを苛める事しか出来ないタンカスだな……ククク」 プッツーン あまりの嘲りにギーシュの血管が切れた。 そのまま無表情に薔薇を振ると。花びらが、一本の剣に変わって地面に突き刺さる。 「分かるかな?それは剣だ。平民達が貴族に一矢報いようと磨いた牙さ。 その剣を取りたまえ、君に名誉ある死を与えてあげるよ……」 地面に突き刺さった剣を引き抜くと(デザートの並んだトレイは食堂に置いてきたのでディアボロのアイテム欄には余裕があった!) ディアボロは剣とギーシュを交互に見詰めて、大袈裟に肩を竦める。 「なるほど!?平民に負けたのではなく、剣に負けたと言い訳するのか……立派な貴族様だ」 その言葉でギーシュは怒りの限界を突破した。 「ワルキューーレェェェェ!!!!!」 六体のゴーレムがディアボロに牙を剥く。 自分の勝利を確信するギーシュと、ギーシュの勝利を確信する観衆。 ルイズはディアボロを止める事が出来なかった事を悔やんでいたが。 ワルキューレの剣がディアボロの体を裂いた。続いたディアボロの剣がそのワルキューレの首を断つ。 ワルキューレの槍がディアボロの体に刺さった。続いたディアボロの剣がそのワルキューレの肩から腹を袈裟懸けに両断する。 ワルキューレの斧がディアボロの体へめり込んだ。続いたディアボロの剣がそのワルキューレの兜事、頭を粉砕する。 ワルキューレの―――ディアボロの――― 全身に傷を負いながらもディアボロは一体一体殲滅を続ける。 そして、六体のワルキューレが全滅!それは、10秒にも満たない短い出来事。 「な、な、な、な、なぁ!?」 「私の勝ちだな?」 唖然とするギーシュの前に立ってそう告げるディアボロ。 体中傷だらけだと言うのに、その声は負傷など感じていないかのように平静だ。 そんなディアボロを見たギーシュは (殺される!?) 失禁寸前のまま、尻餅を突いた体勢のまま後退りを始めようとしたが。 「造花から人形に剣か……面白い物を見せてくれたな、礼を言うぞギーシュ」 ディアボロの言葉に再び唖然とした。 「へ?」 予想外過ぎて、間が抜けた声を出すギーシュ。 「ぼ、ぼ、僕をこ、殺さないの?」 「必要が無い」 ディアボロはそう言うとそのまま、ギーシュに背を向けると歩き去って行く。 慌てて、その背中に叫ぶギーシュ。 「杖はまだ無事だ!僕が魔法を使ったらどうするんだ!?」 「その時は又遊んでやる・・・・・・その時までには新しい芸を身に付けて来い」 振り向かずに喋るディアボロ。何処と無く面白げだ 『遊んでやる』その言葉に、最初からディアボロの眼中に入っていなかった事を知ったギーシュ。 肩を落として呆然と呟く。 「負けた…僕が負けた……」 それを見たギーシュがうな垂れ 凍りついたようになっていたギャラリーが一斉に歓声を上げた。 キュルケもギャラリーの中ですっかり興奮しており。 無関心だったタバサも、ディアボロがワルキューレを殴り倒した辺りから注意深く見ていた、 そして、ディアボロは先程の行為を戦闘だとは感じていなかった。 厨房の連中に恩を売って、ついでにメイジをおちょくって、戦闘で使う魔法も見れたら良いな~ ぐらいにしか考えていない。 (造花から人形を出した事にも感心したが、剣も出せるとは面白いな あれでドットメイジなのだから、ラインやトライアングルやスクウェアはどれぐらいなのだろう……面白い。本当に面白い) そこで自分の手のルーンを見るディアボロ (剣を持った時、光って体が軽くなった感じがしたな……一体何なんだ?) つらつらとそんな事を考えていたディアボロだが、ルイズが駆け寄ってきた。 「なんだ?」 「この……馬鹿バカばかバカ馬鹿バカバカ馬鹿!」 寄ってくるなり、いきなりディアボロを罵ってくるルイズ。 「何でご主人様の命令を無視するのよ!?ちょっと間違ったら死んでたわよ!?」 「自分の使い魔を信じてみるものだろ?」 「質問に質問で返したら0点って教わらなかったの!?もう!医務室に行くわよ!」 「必要無い」 「何言ってんのよ!傷だらけじゃ……!?」 そこまで言ってルイズは気付いた。 ディアボロの体には傷が一つも付いてない事を。 目をゴシゴシと擦っても変わらない、服に血が付いているだけで無傷だ 「必要無いだろう?」 手を広げてルイズに無傷をアピールするディアボロだが。 ルイズは納得いかない。いくはずがない。 「あ、あ、あんたギーシュのゴーレムから刺されたり切られたりしてたわよね!?」 「それは目の錯覚だ」 そのままルイズを置いて食堂に向かって行くディアボロ 自分は何を召喚したのか――――ルイズは今更ながら疑問に思った。 戦績 ワルキューレ×7体撃破。420の経験値ゲット 『ディアボロはレベル7に上がった!』 <<前話 目次 次話>>
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しばらくして、朝食を終えた生徒達が教室へ移動を始めた。 キレた目をしているルイズもディアボロを連れて教室へ向かった。無言なのが怖い。 教室には、生徒達が召喚した様々な使い魔が居た。 しかし、教室の椅子は貴族の席であり、ディアボロが座る席など存在しない。 仕方なしに、ディアボロは教室の一番後ろに行き、壁を背に立ち続ける。 その後シュルヴルーズという土系統のメイジの教師がやって来て、 生徒達が一年生の時、学んだ魔法の基礎をおさらいさせる。 魔法には四大系統というものがある。 『火』『水』『土』『風』 そして失われた伝説の『虚無』 等の話はディアボロの興味を心地よく刺激しており。 それに、教師が石ころを真鍮に変えた時はさすがに目を剥いた。 (そう言えば…使い魔が選ばれる理由は…) 召喚された直後にU字禿教師が言っていた事を思い出す。 『…現れた『使い魔』で、今後の属性を固定し、専門課程へ進む・・・』 キュルケのサラマンダーはどう見ても『火』以外ありえない……ならばキュルケは『火』の系統なのだろう。 (どおりで嫌な感じがしたわけだ) とすると、あの教師の言う通りならば。 ここに召喚されている生物は、ほぼ全てが四系統の属性に分類されるはず。 (では……私は何系統なのだ?) 火・水・土・風・虚無。ディアボロの持ち物はほぼ全ての系統に当て嵌まっていて。どれか一つに分類する事が出来ない。 「ふむ」 ディアボロが考え込んでいる最中、教室が突然騒がしくなった。 その原因は、ルイズが前に出て錬金をやる事になったからである。 (……あれが何系統なのか判断できれば、私の系統も逆説的に分かるはずだ) ディアボロのちょっとした興味。 何系統として呼ばれたのか。ほんのちょっとした好奇心 だが、ルイズの一挙一動を見守るディアボロは、生徒達や使い魔達が机の下に入ったり、教室から飛び出たのを見えていなかった。 ルイズは石に向かって杖を振り―――― ドッゴオォン! 爆発が起きた。 反応が遅れたディアボロは、その爆発をまともに……くらわなかった。 起きた爆風は、ディアボロの体に到達する前に和らぎ。 散弾銃のような小石は体に接触する寸前、燃え尽きた。 ほんの掠り傷程度ですんだディアボロだが。 彼は呆然としていた。 「な、んだと?」 爆心地はルイズ。 それを見た彼は、記憶の中のトラウマの一つが浮かんできた 『何かのアイテムが爆弾になったかも…う~むどうだったかな……?自信がない…』 この後、ディアボロはルイズの二つ名を脳裏に刻み込む事となった。 ドット!ライン!トライアングル!スクウェア!そのランクの中で、 一番下のドットにすら及ばない、魔法は使えるが何時も爆発を起こすメイジ。 成功率ゼロ!だから『ゼロ』のルイズと呼ばれている事。 そして――メイジの実力は召喚される使い魔にも反映されるらしい事。 それを聞いたディアボロは、何故ルイズに召喚されたのか納得した (私も最初は無能だったからな) ディアボロは、奇妙なダンジョンに初めて潜った時の事を思い出した。 無装備状態で手探りしながら迷宮を進み、罠や敵の手、それに自分のちょっとしたミスで何回も何回も死んだ記憶。 …………それでも、遅々とした足取りの中で実力を着け、ダンジョンを制覇した誇らしい記憶。 (これからの成長に期待と言う事か) 授業終了後、ディアボロがキュルケからそのルイズの話を聞いていると、 噂をすれば影とばかりに、その本人が不機嫌ですと顔に書いてやってきた。 「ちょっと!私はキュルケに近付いちゃ駄目って言ったわよね!?」 「硬い事言わないでよルイズ、私はアンタの二つ名を懇切丁寧に説明して上げてただけだから」 「よ、余計な事しないで!こいつは私の使い魔!あんたは関係無いでしょ!」 自分の不名誉な二つ名が知られた事を知って、顔が赤くなるルイズ。 面白そうな顔でそれを見つめていたキュルケだが。 さすがに、飽きたのか颯爽とその場を離れて行った 「じゃあね、食事に遅れるから私はそろそろ行くわ」 そして残されたルイズは、いきなりディアボロの足に蹴りを入れた しかし、その一瞬、ディアボロの周囲に砂が集まって、ルイズの蹴りを明後日の方向に受け流した。 ズダン。 滑ったルイズは華麗に転倒した。 「…何をする?」 「うるさいッ!」 不思議そうに尋ねるディアボロに罵声を返すだけのルイズ。 頭に血が昇ったルイズは、さっきの砂が集まった異常な事には気付いていない。 何も無いところで滑って転んだと言う無様な記憶だけである。 そのまま、体の埃を払うと教室を出るルイズとディアボロ。 食堂への途中、ルイズはディアボロの表情の変化に気付いた。 含み笑いをしている。それがルイズの勘に更に障った。 「なに笑ってんのよ!」 「何も笑ってはいないが?」 「笑ってた!」 「ふん?……まあ、いい。話は変わるが… お前は昨日メイジの誇りを熱心に語ってくれていたな…… それでだが、自分が魔法を使えないのはどう思っているんだ?」 言葉に詰まるルイズ。 「魔法が使えない無能の癖に、お前が言う平民で変態の私から貴族として尊敬されると思っているのか?」 「私だって…私だって努力はしてるわよ!ディアボロ!あんた、ご飯抜きだからね!覚悟しときなさいよ!」 涙が滲む目を向けながらも、捨てゼリフを残すとそのまま目の前の食堂のドアに飛び込んで行った。 「さっきの言葉は流石に厳しかったか?」 ディアボロなりに発破をかけたつもりだが、ルイズは想像以上に痩せ我慢をしていたようだ。 そしてディアボロは、食堂に入らなくては昼食を食べられないという事に溜め息をついた。 このままだと餓死する。さりとて、DISCの無駄な消費は避けたいとディアボロが悩んでいる時。 「あの……どうかなさいました?」 声がかけられた。 振り向くと、そこには夜空に輝く無数の星と同じ数ある男のロマンの一つメイドさんの姿をした少女。 「何でもないが……」 「もしかして、貴方はミス・ヴァリエールの使い魔になったって噂の平民の変態の……」 平民の変態発言を軽くスルーするディアボロ。指摘してもどうにもならないって事もあるが。 「お前もメイジなのか?」 「いえいえ、私は違います。普通の平民です。 貴族の方々をお世話するために、ここでご奉仕させていただいてるんです」 普通のと言う所を強調して発言するメイド。 そこまでして、ディアボロと同じだと思われたくないのだろうか。 「…………」 「私はシエスタっていいます。貴方は?」 「ディアボロだ」 「そうですか…それで、ディアボロさん。 こんな所でどうしたんです? 本当に何もお困りでないんですか?」 シエスタの目を見るディアボロ 腹に一物を隠し持ってはいないようだ。純粋な親切心から彼に声をかけたのだろう。 (これは、昼食の代わりを用意してもらえるか?) 「昼食を抜かれてしまってな」 「まあ!それはお辛いでしょう、こちらにいらしてください」 ディアボロがこっちに来て初めて出会った貴族以外の人間。 シエスタの対応を見て、何となく利用できそうだと外道チックな事を考え始めていた。 <<前話 目次 次話>>
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用語 略称装備スタンドDISC3部 4部 5部 6部 7部 遠距離スタンドDISC 記憶DISC 食料 ヤバイもの コミックス その他 略名・用語敵仲間名1部 ファントム・ブラッド 2部 戦闘潮流 3部 スターダスト・クルセイダース 4部 ダイヤモンドは砕けない 5部 黄金の風 6部 ストーンオーシャン その他 その他の略名・用語名罠 ダンジョン ヴェネチアホテル このページに関する情報・意見 ディアボロの大冒険における専門用語。覚えておいて損はない。 用語 用語 意味 KMQ SOFT ディアボロの大冒険を作った偉大なチーム。 MH モンスターハウス。 TA タイムアタック。ゲーム内でのクリアタイムで競うものと現実の経過時間で競うものがある。 アーム 鬼ハンドの別名。 漢識別 漢鑑定とも。未識別のアイテムを使用または発動して識別する方法。極めて危険なのでできるだけ避けたい。 落とし穴 罠の一つ。泥棒や即降りに便利だが、投げた骨を拾いに行く途中で踏むと悲惨。 鬼ハンド 特定の能力を合成したザ・ハンドのこと。 死亡フラグ 死ぬことの伏線。序盤でレアDISCを拾ったりすると立つ。 周回 鉄獄で20階に行かずDISCを引き継いで1階に戻ること。 素潜り 持ち込みありのダンジョンにアイテム持ち込みなしで挑むこと。 帝王 ディアボロのこと。 二刀流 アヌビス神とシルバーチャリオッツの共鳴「達人二刀流」のこと。 ヒラリ ヒラリとかわされること。マンハッタントランスファー、ドノヴァン、リサリサなどが使う。連続でヒラリされると非常にもどかしい。 マンモーニ ママっ子のこと。転じて、道具を惜しんで死んだり初歩的なミスで死んだりするプレイヤーのことを指す。レアDISCを手にいれたらすぐ帰還しようとしたりするプレイヤーを指すことも。 ロードローラー DIOの罠のこと。 (三種の)神器 エアロスミス(敵感知)、ハーヴェスト(アイテム感知)、ドラゴンズドリーム(罠感知)の各装備DISCのこと。なお、シビルウォー、チープトリック、エンプレスが逆三種の神器と呼ばれることも。 略称 装備スタンドDISC 3部 装備スタンドDISC名 略称 スター・プラチナ スタプラ、白金 ハーミットパープル ハミパ、隠者 シルバーチャリオッツ チャリオッツ、銀戦車、銀チャリ、戦車、マシェリ マジシャンズレッド マジレッド、マジ赤 ザ・フール フール、砂、愚者 エンプレス 女帝 イエローテンパランス テンパラ、イエテン、黄節制、節制 デス13 13、死神 アヌビス神 アヌビス ザ・ワールド 世界 4部 装備スタンドDISC名 略称 クレイジー・D クレD、CD ザ・ハンド ハンド チリペッパー チリペ、レッチリ パールジャム ジャム ハーヴェスト 収穫、ハヴェ、三種の神器 エコーズACT3 ACT3 ボーイⅡマン Ⅱマン、封印、B2M ハイウェイスター ハイウェイ、高速星 ストレイ・キャット 猫草 スーパーフライ 鉄塔 チープ・トリック チープ シアーハートアタック シアハ バイツァダスト バイツァ キラークイーン KQ キラータイガークイーン キラータイガー、KTQ 5部 装備スタンドDISC名 略称 スパイス・ガール スパガ クラフトワーク クラフト グレイトフルデッド グレフル G・エクスペリエンス GE、黄金体験 リトル・フィート リトフィ、フィート、リトル ムーディーブルース ムーディ エアロスミス エアロ、スミス、三種の神器 スティッキーフィンガーズ スティッキー、素敵指、指 キング・クリムゾン キンクリ、KC ホワイトアルバム ホワルバ、ホワアル G・E・レクイエム GER 6部 装備スタンドDISC名 略称 ウェザーリポート ウェザー、天気 ダイバー・ダウン ダイバー、DD マンハッタントランスファー マントラ ホワイトスネイク 白蛇 B・D・ザ・ハウス ザ・ハウス、BDTH ジャンピンJフラッシュ JJF ドラゴンズドリーム 竜夢、龍夢、ドラドリ、三種の神器 ストーン・フリー ストフリ ヘビー・ウェザー ヘビウェ、重天気 ボヘミアンラプソディ ボヘラプ メイドインヘブン MIH、天国、天国産 7部 装備スタンドDISC名 略称 クリーム・スターター 肉、肉スプレー、クリスタ オー!ロンサム・ミー ロンサム スケアリー・モンスターズ スケアリー、恐竜 ボールブレイカー&スキャン ボールブレイカー、BB S、BB 遠距離スタンドDISC 遠距離スタンドDISC名 略称 ハイエロファントグリーン ハイエロ ハイエロファントエメラルド エメラルド、ハイエロ エコーズACT1、2 ACT1、2 ヘブンズドアー ヘブンズ セックスピストルズ ピストルズ、セックス マン・イン・ザ・ミラー ミラー、MIM、マンミラ、鏡 フー・ファイターズ FF、F・F 記憶DISC 記億DISCの略称は基本的に「のDISC」を抜かして呼ぶ。 記憶DISC名 略称 水が熱湯になるDISC 熱湯 破裂するDISC 破裂 食料 食料名 略称 ピッツァ類 ピザ キリマンジャロの雪解け水 雪解け水、水 娼婦風スパゲッティ 娼婦、パスタ 子羊背肉のリンゴソースかけ 子羊 モッツァレラチーズとトマトのサラダ サラダ ヤバイもの ヤバイもの名 略称 エニグマの紙 エニグマ、紙 カルネの死体 カルネ エルメェスのアレ アレ、パンツ DIOの骨 骨、DIO骨 グッチョの死体 グッチョ 波紋のツボ ツボ サーフィス人形 サーフィス、人形 ランドセル 猫草 ミキタカのカバン カバン コミックス コミックス名 略称 STEEL BALL RUN SBR、7部本 ヒロヒコのサイン色紙 ヒロヒコ、色紙 その他 その他のアイテム名 略称 聖なる弓矢 弓矢、弓 ポルポのライター ライター 魔法のランプ ランプ 彼女の手首 手首 トラクターのタイヤ タイヤ サンジェルマンの紙袋 サンジェルマン、紙袋 形兆のDISCケース DISCケース、形兆、ケース 略名・用語敵仲間名 1部 ファントム・ブラッド 敵・仲間名 略称 ディオ・ブランドー 若DIO ペイジ・ジョーンズ・プラント・ボーンナム 血管針、血管針カルテット、血管針4人組 スピードワゴン SPW ジャック・ザ・リパー ジャック 2部 戦闘潮流 敵・仲間名 略称 若ジョセフ 2部ジョセフ シュトロハイム シュトロ ストレイツォ スト様 エシディシの脳 脳 究極カーズ カーズ様、究極生命体カーズ様 鮮血のシャボン シャボン 3部 スターダスト・クルセイダース 敵・仲間名 略名、呼び名 アヴドゥルさん アヴ、アブ、ヴ男 タワー・オブ・グレー タワグレ エボニーデビル エボニー ラバーソウル ハンサム顔、ハンサム アヴドゥル人形 アヴ人形 ハイプリエステス ハイプリ ヴァニラアイス ヴァニラ ペットショップ 鳥 DIO 土井 最高にハイなDIO ハイDIO、ハイ土井 アヌビスポルナレフ アヌポル 4部 ダイヤモンドは砕けない 敵・仲間名 略名、呼び名 仗助 サザエ ブチ切れた仗助 ブチ切れ仗助 ブチ切れた億泰 ブチ切れ億泰 虹村形兆 形兆 トニオさん トニオ レッドホットチリペッパー チリペッパー、レッチリ、チリペ ジョセフ 老ジョセフ、4部ジョセフ 吉良の親父 親父 シアーハートアタック シアー、SHA、シアハ ストレイ・キャット 猫草 吉良吉影 吉良 成長した吉良 成長吉良 5部 黄金の風 敵・仲間名 略名、呼び名 ジョルノ コロネ エクスペリエンスの花 花 ブチャラティ ブチャ ブラック・サバス サバス プロシュート兄貴 兄貴 ベイビィフェイス ベイビィ ノトーリアスBIG ノトーリアス、BIG 涙目のルカ ルカ 6部 ストーンオーシャン 敵・仲間名 略名、呼び名 ジョリーン 徐倫 エルメェス 兄貴 プッチ神父 神父 ザ・ニュー神父 神父、ニュー神父 ウエストウッド看守 看守 その他 敵・仲間名 略名、呼び名 橋沢育朗 育朗 警備員の西戸 西戸 その他の略名・用語名 罠 罠名 略称 ダービー弟の落とし穴 落とし穴 バッドカンパニーの地雷 地雷 DIOの罠 ロードローラー ダンジョン ダンジョンに関係する言葉名 略称 ホテルの外 外 レクイエムの大迷宮 レクイエム、大迷宮、迷宮 ディアボロの試練 試練 一巡後の世界 天国 ヴェネチアホテル ヴェネチアホテルの物名 略称 ヴェネチアホテル ホテル ペリーコロさん ペリコロ 亀の中 倉庫 このページに関する情報・意見 実在の人名事典の項を追加したほうがいいでしょうか? - 2015-05-10 18 25 22
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ディアボロがシエスタに案内されたのは、食堂の裏にある厨房だった。 コックやメイド達が忙しそうに働く様はディアボロがレクイエムをくらう前に居た世界とあまり変わりはない。 コック長のマルトーに会うと、ディアボロとシエスタは事の次第を説明した。 厨房の隅で待っているディアボロに、シエスタはシチューを持ってきてくれた。 「貴族の方々にお出しする料理の余り物で作ったシチューですが……」 「ありがとう」 こっちに来て初めてのんびりできたディアボロ。 初めての精神休息。が、彼はあまりそれを必要だと感じ無い そしてシチューを一秒で平らげるディアボロ。 その姿を目を丸くして見ているシエスタとマルトー、あまりの早食いに驚いたようだ。 「美味いな…あのシェフの料理を思い出す」 「ディアボロさんは他の国からいらしたんですか?」 「……遠い所からな、いきなり召喚されただけだ」 「大変ですね……ここはどうですか?いい国ですよね?」 「まだ外に出た事が無いから何とも言えないが……すまない、もう十杯ぐらいお代わりを貰えるか?」 「ええ、いいですよ。でもどうしてご飯抜きにされちゃったんですか?」 「……ちょっと、機嫌が悪かっただけだろうな」 「それは災難ですわね」 「つまり、お前さんはその貴族の機嫌が悪いってだけで、食事を抜かれることになっちまったわけか!?」 「アレが悪いわけでもないが………」 「け! 勝手に人を使い魔にしやがった癖に何が罰だ! 魔法を使えるだけで偉いと思ってんのかあいつ等!」 シエスタとマルトーかなりディアボロに同情したようだった。 特にマルトーは大の貴族嫌いらしく、まだ怒りが覚めやらぬ様子だ。 シエスタとマルトーは可哀想な人を見る目でディアボロを見つめた。 又しても一秒で食べ終えたディアボロは、空になった皿をシエスタに返して二人に礼を言った。 「美味かった……ありがとう」 「それは良かったです。お腹が空いたら又来てください。 賄い食で良かったら、何時でもお出ししますから」 「ふむ…それはありがたい。だが、タダで食事をもらうわけにもいかない。 私に何か出来ることは無いか?」 取り敢えず、良い人っぷりを二人にアピールするために手伝いを願い出すディアボロ。 「良いって良いって!たくさん作るんだから、今更一人くらい増えたって大したこたない!」 そのマルトーの言葉に彼は首を振った。 (こう言う古い人間は、こうすれば好意を抱くはずだ) 計算高いディアボロ、かなりの策士である。 「融通の効かん奴だな。まあ、悪くはない」 マルトーは呆れながらもディアボロに好感を抱いたようだった。 正にディアボロの計算通りである。 「でしたら、デザートを運ぶのを手伝ってくれませんか?」 シエスタが提案する。 それにディアボロは頷きかけたが、重大な事に気付いた。 (アイテムが一杯で持てんな……差し障りの無い物だけここに置いて行くか) どうせ、誰も盗らないだろうと思うが念には念を入れるディアボロ。 「これを預かってもらえないだろうか?私の大切な物なのだ」 気付かれない様、装備している攻撃用に差込んでいたのDISCを一枚抜いて、マルトーに渡した。 「おう任せな!お前さんの物をギろうとする不届き者が居たら、包丁で成敗してやるよ!」 そのセリフにあるシェフから石鹸で撲殺された記憶を思いだしディアボロは苦笑いした そんなこんなで、ディアボロは今。 片手にデザートの並んだ銀のトレイを持ち、食堂に出ていた。 使用人の制服を薦められたが、ディアボロは着なかった、あの格好に何かの拘りがあるらしい。 デザートを貴族達に配るシエスタに付いて回る間、ディアボロは貴族達から視線を向けられていた。 「何であの平民の変態が居るんだ?」 「平民の変態の考える事なんて俺達には分からないよ」 「それも…そうかぁ?」 そして、ディアボロが配っている途中。 金髪で造花の薔薇をシャツに刺した気障ったらしい貴族が居た。 (髪を三連コロネにすれば、あの裏切り者に少し似るな) などと、ぼんやりと考えるディアボロ。 その似非ジョルノは周りの友人達と一緒に、誰と付き合っているか、という他愛も無い話に熱中している。 (子供の関心は、場所が違ってもあまり変わらないようだな) などと、相変わらずぼんやりと考えながらもディアボロはデザートを配る。 シエスタとディアボロがその集団に近づいて行くと、件の似非ジョルノのポケットから何かが転がり出た。 (小瓶か?) 拾おうとしたが、今のディアボロはデザートの並んだトレイを持っているので、アイテムが一杯!それ以上は持てない。 そのまま放置してディアボロはデザートを配り終えようとしたが。 似非ジョルノの周りの友人達が目敏く小瓶に気づいた。 「おやおや!?それはもしや!モンモランシーの作った香水じゃないかギーシュ!?」 「おお!そうだな友人よ!この特徴的な色合いは間違いない!彼女が専用に調合した香水だ!」 「つまり!つまり!ギーシュはモンモンと付き合っているのか!」 「いやいや!違うぞ友人よ!今ギーシュは下級生のケティと付き合っているはずだ!」 「違う違う!!黙れ!静かにしろ喋らないでくれ!」 似非ジョルノ…ギーシュと言う名前らしい。が、慌てて友人達の口を塞ごうとしたその時。 近くの席から茶色のマントをつけた少女が立ち上がり、ギーシュの席にやってきた。 青ざめながら振り向くギーシュ。 「ケ、ケ、ケティ。これ、これは違うんだ」 ケティと呼んだ少女は無表情で、弁解をしようとしたギーシュの頬を思いっきり殴った。 続いて巻き毛の少女がそれに続く、その少女をディアボロは憶えていた。 使い魔がカラフルな蛙だったのが印象に残っていたのだ。 (何時か、あの蛙を食べてみたいものだ……) と、考えているディアボロの視線の先で、消去法でモンモランシーと言う名前だろうその少女が。 「この嘘吐き!とっとと自殺して地獄に落ちてちょうだい!」 極めつけの絶縁宣言をして去っていく。 食堂に沈黙が流れた。 だが、ディアボロは何事もなかったようにデザートを配っている 「どうしてくれるんだ!? 君のせいで二人のレディの名誉に傷がついた!」 いきなりの罵声が聞こえた。 何事かと視線を声のした方に向けるディアボロ 「すみません!すみません!貴族様お許しください!」 「すみませんですんだら、貴族は要らないんだよ!」 何故かギーシュがシエスタに突っ掛かっている。 (どういうことだ?) 分けの判らない行動にディアボロは一瞬唖然としたが。 すぐに気を取り直して。 (面白い事になりそうだな) 取り敢えず、事の推移を見守る事にした。 怒るギーシュと、謝るシエスタ。 「メイドなんだから、気を効かせて拾ってくれても良いだろう!」 「ごめんなさい…貴族様」 何となしに騒動を見ているディアボロは理解した (つまり、強引に責任転嫁していると言う事か) 冷めた目でそれを見守るディアボロ。 自分の言葉で自身の感情をヒートアップさせているのか、どんどん言葉の調子が跳ね上がって行くギーシュ それに対して、シエスタは半泣きを通り越して、マジ泣きに入りそうであった そして、ギーシュが薔薇の造花の杖を出し構えた。 メイジが杖を出す時は魔法を使う時―――ディアボロは授業でそれを知った。 シエスタも知っていたのだろう、そして、これから自分に何をされるかという事も同時に知る事ができた。 その場で蹲り両手で頭を押さえるシエスタ。 この騒ぎに他の生徒達も集まっていたようだ。 しかし、誰もギーシュのアホな行為を止めようとしない、可哀相なシエスタを助けようともしない。 むしろ見世物を笑いながら見物しているような者達が大多数を占めている。 (私には関係無い、が……恩を売っておくのも良いな) 放置しようと一瞬思ったディアボロだが。 暴虐な貴族の手からシエスタを助ければ、厨房の奴等からかなりの好印象を受けるだろうと打算する。 更に、貴族嫌いのマルトーからは英雄扱いされて毎日豪勢な食事ができるはずだと確信している。 ディアボロはその思考をさっそく行動に移した。 シエスタは泣いていた。 少しだけ視線を上げたが、ギーシュが杖を振り上げていたのを見て再度目を閉じる だが、いくら時間が経っても何も起きない。 恐る恐るシエスタが目を開けると―――― 「そこで止めておけ」 「『ゼロ』のルイズが召喚した平民の変態君じゃないか……邪魔しないでくれたまえ!」 シエスタを守る形でギーシュの前に立つディアボロ 「メイドの泣く姿は、平民の変態君には刺激が強すぎのかい?」 嘲笑を浮かべるギーシュ。 それに対してもディアボロは涼しい顔をしている。 「ふん……便器に吐き出されたタンカスが喚くな。見苦しいぞ?」 その言葉に一瞬でプッツンきたギーシュ。 「いいだろう……いいだろう!まずは君に礼儀を教えてあげた方が良い様だッ!」 そのギーシュの言葉にディアボロは。 ギーシュがディアボロに向けた以上の物凄い嘲りの笑みを浮かべる。 「ククク……笑わせるな。タンカス以下のカスが、私にどんな礼儀を教えると言うんだ?」 「グヌヌヌヌ…!『決闘』だッ!ヴェストリ広場で待っている!準備ができたら来たまえ!逃げるなよ!」 そう言い残したギーシュと友人とその他大勢は大股で食堂を出て、広場の方向へ歩いて行った。 「あ、ありがとうございますディアボロさん!」 喜びの表情を浮かべるシエスタ。 だが、瞬時にさっきよりも暗い表情に切り替わる。 「ですが…関係の無い貴方に迷惑をかけられません……私が行って何とかしてきます」 悲壮な決意を浮かべるシエスタの肩に、優しく言い聞かせるように手を置くディアボロ。 これも吊橋効果を狙ったディアボロの計算である 「お前も災難だったな……それに無関係では無いぞ?あのカスはこの私と決闘したがっている。」 「でも!メイジと決闘をしたら死んじゃいますよ!?」 「何とかなる…心配はするな」 そう短く言い残すと、ディアボロは残された料理を平らげて(その間10秒)食堂を出て行った 朝のハミパDISC発動で学園の地図は頭に入っているディアボロ。彼の足に迷いは無かった。 <<前話 目次 次話>>
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「“敵”は排除せねばならない…特にそれが“悪”だったならば…」 「誰を倒すか」 「安価」 ↓■ 59 :名無しさん:2013/08/04(日) 09 52 43 ID wfV9wbvg0キャスター 「どうやって倒そう」 「安価」 ↓■ 61 :名無しさん:2013/08/04(日) 14 51 46 ID wiZ1hAmk0首をはねて体を押さえつけて滅多刺しにして腕と手足を切り落としてリンチ殺人して頭を砕いて体に劇薬をかけてとかしてから海に捨てる。 「首をはねて体を押さえつけて滅多刺しにして腕と手足を切り落としてリンチ殺人して頭を砕いて体に劇薬をかけてとかしてから海に捨てる」 キャスター「安価は絶対」の法則により首をはねられた。 「さて…死、死んでる!」 キャスターだったものは「安価は絶対」の法則により「体に劇薬をかけてとかされ、海に捨てられた」 【キャスター 死亡確認】 【ディアボロ@ジャイロ「最強のスタンド“キング・クリムゾン”を手に入れたぞ」】 【状態】健康、たぶん黄金の精神 【装備】 【道具】基本支給品、不明支給品3つ 【思考】基本:安価
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次の日 今日は虚無の曜日で授業は一切無かった。 生徒達は思い思いに街に出かけるなり、学園でのんびり過ごすなりして、大切な休日を楽しんでいる。 ギーシュはあまりのショックに部屋の中で寝込みつづけている そして、ルイズは部屋で出かける準備をしていた。 何故ルイズが外に出かけるのかと言うと 「ディアボロ、あんたに剣買ってあげるわよ」 その一言が始まりだった。 ギーシュとの決闘を見ていたルイズ。 素手でゴーレムを倒したのには驚いたが、剣で一刀の元に切り裂いたのも驚いたのだ。 使い魔はご主人様を守るのが仕事。だから剣を買ってやろう……そうルイズは思った。 で、肝心のディアボロだが。 「いらん」 そう短く答えるのみ。 しかし、ルイズが「はいそうですか」などと言う筈も無い。 「ご主人様の言う事は聞きなさい!街に出かけるわよ!」 と言って、強引に連れ出した。 ディアボロ自身もこの世界の街に興味があったので、それ以上断る事も無かったが。 この学園の地形や地理はハミパDISCで確認してバッチリ頭に入っている。 今のディアボロに問題があるとするならば、激しい食い溜めをしたとは言え、往復で6時間の道のりに耐えられるかどうかだけだった。 ルイズとディアボロがトリステイン城下町に向かって行って数分後―――― それを見ていたキュルケはとある生徒の部屋に飛び込んだ。 その部屋の主人――タバサの読んでいた本を強引に取り上げ焦った顔で叫ぶ。 「タバサ!レッツゴーよ!タバサ!」 まずはちゃんとした言葉で喋れと思うタバサ。 「何?」 取り敢えず話しだけは聞いてやろうとする少女。良い子だ。。 辛抱強く、要領の得ないキュルケの説明を聞いてやったタバサ。 『ディアボロとルイズが街に出かけた。』 『ギーシュとの決闘を見物していたキュルケはディアボロの事が気になっている』 『何処に行って何するのか知りたい』 『だけど、今からではタバサの風竜じゃないと追い着けない』 要約すると、以上のような事をキュルケは喋った。 「虚無の曜日」 興味も無いし、折角の読書を邪魔されたので、拒否しようとするタバサ そのままキュルケが取り上げた本を取り返そうとするが。 「それは私も分かってるわ!でもね?今はそんなこと言ってられないの!恋なのよ!恋!」 身を翻してタバサの手を回避しながら喋り続けるキュルケ。 キュルケの二つ名を思い出して溜息を突くタバサ。 このまま不毛な事を続けるよりは、追い駆ける方が良いだろうと判断して。 渋々頷く。 「ありがとう! じゃ、レッツゴーよタバサ!」 タバサにとっては正直迷惑と言うレベルじゃねーぞ!。って感じだが キュルケは親友の自分にしかできない事で頼ってくれるなら悪い気もしない。 そして数秒、寮から広い背中にタバサとキュルケを乗せたドラゴンが飛び出して行った。 一方その頃、ルイズとディアボロの二人はトリステイン城下町に到着していた その中、ブルドンネ街通りを歩いている。 「狭いな」 ディアボロは5mしか幅の無い道を見て正直な感想を述べた。 「狭い?これでも大通りなんだけど…………なんでそんな風に歩くの?」 ディアボロは人にぶつかろうが、物にぶつかろうが、関係無く最短の距離を歩いている。 「歩く人の迷惑じゃない」 「……私の趣味。と言う事にしておけ…」 どんな言い訳なのだろうか、ルイズの頭に疑問符が浮かぶ。 実際は腹減りを抑えるための行動だったのだが。 (クソ……億安のDISCとプリンがあれば良かったが) 「何言ってんの?まあ、いいわ。迷子にならないようにちゃんと付いて来なさいよ?」 通りは活気に満ちていた。 鬱病持ちの人間には耐えられないと思われる程である。 モンスターハウスを思い出して嫌な気分になるディアボロ 彼は全体攻撃DISCを使おうか真剣に考え始めていた。 危険人物と化しているディアボロの前でルイズが振り向きもせずに喋り出す。 「ディアボロ?財布は大丈夫でしょうね?スリには気をつけてよ…魔法を使われたら危ないんだから」 「貴族の中にスリをする奴が居るのか?」 「しっつれいね!メイジの全てが貴族ってわけじゃないのよ!?」 マイノリティーを貴族全般と同列に扱われて怒ったルイズはディアボロに話し始めた。 「……………それで、色々な事情があって貴族から放逐されたメイジが傭兵や犯罪者になるのよ!分かった!?」 喧騒に負けない程のルイズの叫びに、分かった分かったと頷くディアボロ。 「安心しろ、絶対にスリは私から物を盗る事はできん」 自信たっぷりに胸を張るディアボロ。 (大層な自信ね……本当に分かったのかしら?) そして、ルイズに連れられて裏路地に入っていく。 ゴミや汚物が道端に転がっていてかなり汚い。 自分が初めてレクイエムによって死んだ場所を思い出して、ちょっと嫌な気分になるディアボロ。 四辻に出ると、ルイズはきょろきょろと辺りを見回した。 「えっと…秘薬屋の近くにあるはずなんだけど……」 「あれじゃないのか?」 ディアボロが一枚の看板を指差す。 ハミパDISCで周辺の地図が頭に入っている彼にはすぐ分かった。 ルイズとディアボロは扉を開き、店内へ入った。 薄暗い店だった。壁や棚にところ狭しと武具が並べられ、店内を歩き回るのには一苦労する。 奥から出てきた主人は値踏みするようにディアボロとルイズを見た。 「剣を買いに来たんだけど?」 ルイズの言葉と、付けている紐タイ留めの五芒星で貴族の客と理解した親父。 急に愛想が良くなって、両手を揉み始める。 「へへぇ。こりゃ失礼しました、はい。貴族様方が剣を使うとは思ってもいなかったもので」 「使うのは使い魔よ」 「ほぅ、なるほど!こりゃ忘れていました!最近は従者に剣を持たせるのが流行っていましたな!」 変態を見る目付きでディアボロを見る親父。 「こちらの変態の方ですか。お使いになられるのは」 口にまで出している 「そうよ。適当に持って来て頂戴」 しばらく店の奥に引っ込む親父。 幾らか経った後、立派な剣を持ってきた。 「店一番の業物でさぁ!」 確かに見事な剣である。宝石がちりばめられ、刀身の光といい、柄拵えといい、一見しただけではかなり立派な剣だった。 「おいくら?」 「へへぇ、これはかの高名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿の傑作でしですね。魔法がかかってるから鉄だって一刀両断なんでさあ。」 「私は値段を聞いてるんだけど?」 「ははぁ、これは失礼いたしました!」 芝居じみた動きをしながら親父は値段を述べた 「本来なら値段が付かない程の物ですが……そうですな、エキュー金貨で二千。新金貨なら三千ってところでさ」 「ちょっと高すぎるんじゃないの?それ程の物がこの店にあるとは思えないんだけど」 ごちゃごちゃと二人が話している間。 ディアボロはその剣を手に取って呟いた。 マルトーに攻撃用DISCを預けたままなのでディアボロのアイテム欄には余裕がある。 「……これはエキュー金貨で千枚程なはずだが」 ディアボロはそれが店の中ならば、始めて見たアイテムでも値段を見分ける事が出来るのである。 値段をズバリ言い当てられた親父は焦った。 「お、お、お客さん。ウチの品物にケチをつけるのは止めてくださいや」 「出る所に出ても私は良いんだが?」 「う!……あっ!ちょっとその剣には先約が付いていたのを思い出しやした!別の剣に取り替えます!」 そのまま剣を引っつかむと店の奥に逃げるように走って行く親父。 その親父を憎憎しげに見つめるルイズだが、すぐ顔をディアボロに向けた。 「あんた剣の値段なんか分かるの?」 「ただの勘だ」 「そんなんでよくあんな風に言い切れたわね…」 「お前はあの剣を買う金があったのか?」 「そんな大金持ってるわけないでしょ!?」 「どっちにしても、あの店主を殺れば幾らでも手に入るから問題は無いがな」 「ちょっと!危ない事言わないでちょうだい!」 そんな事をダラダラと喋りながら、陳列してある武器を一つ一つ見ていくルイズとディアボロ。 まあ、ルイズは剣の切れ味など分からないので、ディアボロに付いて何となく眺めているだけだが。 「おい、そこの変態!」 突然男のダミ声が響いた。 ルイズとディアボロが振り返るが、誰もいない。 剣が乱暴に積み上げられているだけだ。 「俺だよ!俺!俺俺!」 声は一本の剣から聞こえた。 どういうファンタジーなのだろうか……剣が喋っている。 「あんたなの?」 「その通りよ!見た所剣探してるようだな? さっきの親父との遣り取り見ておでれーたぜ! あの業突く張りを黙らせるなんてすげぇな!そこでだ!俺を買いな!今すぐ!」 いや、何でそうなると。二人は同時に思った。 「この世界では剣が喋るのか?」 「インテリジェンスソードみたいね」 「ふん?」 等、ルイズと会話しながら、その剣を手に持ってみるディアボロ。 剣を適当に触っているとダミ声で剣がまた叫び始めた。 「このルーンは……スゲーぜこの変態!『使い手』だったのか!?」 「『使い手』?」 「買え買え買え買え!!!!俺を買え!」 二人と一振りの会話を聞きつけたのか、店の奥から店主がやってきて怒声を飛ばした。 「デル公! お客様に変な事言うんじゃねぇ!」 「うっはーうっせー!俺はこの変態に売込み中なんだから黙ってろ! さあ、いいからこのデルフリンガー様を買え!損はさせねーからよ!」 「これを買おう」 ディアボロのその声に剣――デルフリンガーが嬉しそうな悲鳴を上げる。 「ちょ、ちょっと。もっと別の剣にしなさいよディアボロ」 ルイズが止めに入った。 「いや、これで良い」 所々に錆びが浮いていてボロっちい剣だが。 ディアボロは喋る事と手のルーンを知っている事に興味が湧いたので買ってみる事にしたのだ。 デルフリンガーの切れ味の良さなどは如何でも良いのである。 「はぁ。しょうがないわねぇ……これいくら?」 「はっはぁ。本来はエキュー金貨100枚ですが、厄介払い込みでその半分で結構でさぁ!」 財布を取り出してカウンターに金貨を置いたルイズ だが、突然、思いもよらぬ方向から横槍が入ってきた。 「彼にそんなのを持たせるなんて……頭がおかしいんじゃないの?」 「ヘッ?」 と、視線をルイズが向けてみれば、入り口にルイズとタバサの姿が見えた。 何故居るのか?疑問に思う前に、取り敢えずルイズは不倶戴天の仇敵に脊髄で答える。 「ディアボロが選んだんだから関係無いわよ!」 「私ならもっと立派な剣を選んであげるのに……センス無いわねぇ」 「どういう事よ!私だってもっとセンスの良い剣ぐらい幾らでも買ってあげれるわよ!」 そのまま乱闘になりかねないぐらいの口論をするルイズとキュルケ 「私は先に戻るぞ」 デルフリンガーを回収してそのまま店の外に出るディアボロ。 「ウヘヘ。よろしく相棒!名前はなんてんだ?」 「ディアボロだ」 「『使い手』に使われるなんて嬉しいぜ!よろしく頼む変態!」 名前を聞くのは如何でも良かったらしい。 (ボーイⅡマンのDISCさえあれば余計な機能を削除できるのだがな) 一巡後の世界では役に立たないので放置してしまったDISCを思い出しながらディアボロは苦笑いした そのまま迫り来る腹減りに脅えながら一人と一振りは学園に帰って行く。 去ってから数十分後、武器屋の中はエライ事になっていた。 <<前話 目次 次話>>
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ディアボロは冷たい床の上でぱちりと目を開いた。 夜が明けるにはまだ早く、窓の外には、二つの月が光り、室内を煌煌と照らしている。 それを尻目に見ながら、無断でルイズの部屋に持ち込んみ床置きしてある大量のピッツァを頬張るディアボロ。 壁に置いてあるデルフリンガーがそんなディアボロの様子に気付き、口を開いた。 「眠れねえのか?相棒」 デルフリンガーは何か勘違いしているようだが、ディアボロはこれ以上眠る必要が無い、。 それに応えるのは面倒なディアボロは無視してピッツァを食べるだけである。 「つれねえ仕打ちだな相棒!俺は寂しい思いはまっぴらごめんだぜ!」 ディアボロのスルーに腹を立てたのか、デルフリンガーがビリビリと震えながら怒鳴り声をあげる。 その声に反応して、ベッドの上のルイズが寝返りを打って毛布を跳ね除けた。だらしの無い貴族様である。 「……しっかしまあ、色気のねえ娘っ子だね」 反応の無いディアボロの相手をするのに飽きたデルフリンガーがネグリジェ姿のルイズを眺める。 ・・・・・・それにはディアボロも同意であった、自分の娘と比べるとルイズの体は明らかに発育不良が目立つ 12ぐらいだと思っていたが、本当の年齢が16だと知った時は大いに驚いた。 (まさか、トリッシュより年上だったとはな……しかし、暇だ……) あの大事件から、とにかく何もする事が無いディアボロは案の定暇になっていた。 まあ……ルイズから洗濯や掃除が命じられているが、ディアボロは軽くスルーしてるのでとにかく問題は無い 幸せそうに眠るルイズを横目で見ながら、何か面白い事でもないか、と適当に考える。 そこに、ディアボロに向き直ったデルフリンガーが声をかけた。 「そういやぁ。相棒ー、そのDISCってのは一体何なんだ?」 相変わらず、ディアボロは持っているDISCの事をルイズや他の奴等には説明してなかった。 手の内を曝け出したくないからであるが、まあ、ルイズ達でも理解できるように話すのが面倒だから、説明しないってのが最大の理由なのだが。 しかし、デルフリンガーはエニグマの紙に入れられた時にDISCの事を勝手に知ったらしい。 「……私にも良く分からんな」 「分からねぇ。って事はねぇだろ?」 「とにかく分からん」 奇妙なダンジョンに潜った時に見付けて、原理も知らないまま有効活用しているだけのディアボロには詳しい事は分からない。 ホテルのベッドを占領し続けている、ホモ二人の片割れが何か言っていたようなも気もするが、頭からは綺麗に忘れ去られている。 そんなこんなで、デルフリンガーとディアボロがダベっていると空が白み始めた。 「もう朝か……今日も1日あの娘っ子のきゃんきゃん声を聞かなきゃならんぜ相棒!」 「そう気にするほどでもない」 そんな事を口走りながら、ルイズのベッドに近付き、ベッドを殴り飛ばす。 ボゴォ! と凄まじい音を立てて、ルイズが飛び跳ねた。 そのままゴロゴロと床を転がり終えると、慌てた調子で立ちあがる。 「ひゃぁっ!?……もっと優しく起こしてって言ってるでしょ!」 そんなルイズの罵声を聞き流しながらも一緒に授業へ向かうディアボロ。 授業で魔法が披露されるのを見るのが楽しみなディアボロには行かない理由が無かった。 教室に入ってルイズの近くの席にドカッと座る。 ギーシュとの決闘やフーケ捕獲の功績から、その行為を咎める生徒は居なかった。 それから少し経った後、教室に長髪に黒いマントを纏った気味の悪い男が現れた。 その男――教師は、まず『疾風』のギトーと名乗り授業を始めた。 話口から性格を察すると、傲慢で自分の属性には絶対の自信を持っているようだ。 (つまらん授業だ) 等とディアボロが思っていると、何やらギトーの口車に乗ったキュルケが1メイル程の火の玉をぶっ放した。 ギトーは慌てる事無く、腰に差した杖を振って烈風を吹き出し火球を掻き消す。 ついでに烈風をくらったキュルケがこっちに吹っ飛んでくるが、避けるのが面倒なディアボロは何もする事無く突っ立っている。 ドガ! 衝突音と共に、キュルケとディアボロが5の固定ダメージを受けた。 「痛たた……受け止めてくれたって良いじゃないの」 「面倒だ」 体を摩りながらキュルケが抗議の声を上げる。が、ジト目はすぐに熱っぽい視線に変わった。 「酷いわディアボロ……それにアナタって結構セクシーな体してるわねぇ」 今の会話の何が気に入らないのかルイズがキュルケを睨み始めるが。 問題の原因であるギトーは無視するかのように授業を続ける。冷静な男である。 「諸君、『風』が最強たる所以を教えよう。 ……簡単だ。『風』は全てをなぎ払う。『火』も『土』も『水』も『風』の前では立つことすらできない 残念ながら試した事は無いが、『虚無』さえも吹き飛ばせるだろう。それが『風』だ」 「目に見えぬ『風』は、見えずとも諸君らを守る盾となり、必要とあらば敵を吹き飛ばす矛となるだろう。 そしてもう一つ、『風』が最強たる所以は………」 何と言うか、授業関係無しで俺は強い!って言いたいだけじゃないのか?と疑問に思うが。 そのギトーの言葉を聞きながらもディアボロは冷たい視線を向けるだけだ。 (ふん…自分の能力の短所も把握していないカスが偉そうにな……) その視線の先で、何やらギトーが杖を立てて詠唱を始めている。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 しかしその時、突然そこに変な格好をしたコルベールが入って来た。 (何だあの格好は?) 服を着ていると言うよりも、服に着られていると言う方がしっくりくる姿である。 ……ディアボロも人の事が言えないぐらい変な格好をしているが。 入って来た時と同じ、慌てた調子で授業の中止を告げるコルベール ギトーの授業に飽きたディアボロが話半分に説明を聞いていると。 要約すれば、偉い人が来るから出迎えの準備を生徒全員で行うという事のようだ。 そして、ここは魔法学院の正門。 王女を乗せた馬車が現れるのと同時に生徒全員が杖を掲げる。 オスマンが馬車を出迎えると同時に、凄いタイミングの良さで絨毯が敷かれて馬車の扉が開き、何やら面倒くさい事をやった後に王女が出て来た。 生徒達から歓声が沸きあがる。 それに、王女はにっこりと薔薇のような微笑を浮かべて優雅に手を振る。 「あれが王女か?」 「当然じゃない、アンリエッタ様はトリステインの花って言われてるのよ」 確かに綺麗な容姿をしているが、ディアボロにとってはそこら辺に居る女とあまり変わらない。 早々に王女への興味が失せ始めて視線をそこら中に向けるディアボロ その時、隣に居るルイズが、はっとした顔になった。それから顔を赤らめる。 (何だ?) 何が見えたのか気になったディアボロはルイズの視線の先を確かめてみると。 その先には見事な羽帽子を被った、凛々しい貴族の姿があった。鷲の頭と獅子の胴を持ったこれ又見事なモンスターに乗っている。 何やらキュルケもその男に視線を向けているが、格好良い男なのでキュルケのストライクゾーンにでも入ったのだろう。 (……敵になりそうな気がするな) 男の姿から危ない物を感じ、このままピストルズを発射して、射殺したい欲求に駆られるディアボロ。 (今は無理か・・・・・・) しかし、こんな人目のある場所で凶行に及ぶ事は出来ないので、歯噛みしつつも男の行方を目で追うだけに止める。 三者三様の視線が浴びせられている事に反応しないで男は去っていった。何気に命拾いもしている。 そして夜になった。 部屋に戻ったルイズとディアボロ、しかし、ルイズはベットに座ったまま動こうとしない。 いや―――立ちあがったと思ったら……再びベッドに腰掛け、枕を抱いてほんやりする。 何やら違和感を感じたが、彼にとってはルイズがおかしくなろうが如何でも良い。 (あの男に一目惚れでもしたのか?) 昼間見た貴族の姿を思い出して、当らずとも遠からずな予想をするディアボロ。 そのまま、ピッツァを食っているだけだったが。何かに気付いて顔を上げる (何やら部屋に近づいて来る奴が居るな………) 足音を忍ばせているのが怪しいが、エアロスミスの感知では敵意を特に感じない。 なんだなんだと思ってると、その近付いて来た奴が部屋の前に接近。ドアがノックされた。 規則正しく長く2回、短く3回叩かれ、その音を聞いたルイズが慌てた様子で立ちあがる。 ドアが開かれると、そこには、真っ黒な頭巾をすっぽりとかぶった少女が立っていた。 辺りを覗うように首を回すと、そそくさと部屋に入ってきて、後ろ手に扉を閉める。 「……あなたは?」 ルイズは驚いたような声をあげた。 それを遮るように、頭巾を被った少女は口元に指を立てると、マントの隙間から杖を取り出して軽く振った。 ルーンを呟く声と同時に、光りの粉が部屋を舞う。 「……ディティクトマジック?」 ルイズが尋ねて、頭巾の少女が頷く。 「どこに耳と目が光っているか分かりませんからね」 少女が頭巾を脱ぐと――――現れたのは昼間見た王女であった。 「姫殿下!」 ルイズが慌てて膝を付き。 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」 アンリエッタの涼しげな声がそれに応えた。 そして (今のは一体何なんだ?) 先程の光の粉に対するディアボロの疑問に答える者は、この部屋には存在しなかった。 <<前話 目次 To Be continued...